猫とアレルギーと私の20年~365日24時間鼻水、鼻づまり

茶トラとの離別と猫アレルギー発症


猫アレルギーが発症したのはおそらく4歳のとき。
近所に子猫が生まれて姉と兄が子猫をもらってきました。
茶トラの雑種です。
誰がつけたかにゃん太と命名されました。

当時4歳にして猫が好きなどという概念などはなかったものの、子猫なんて誰がみてもかわいいものです。

テンションマックスでむちゃくちゃ嬉しくて大騒ぎした記憶があります。
しかし上がりきったテンションはあっという間に奈落の底に落ちることとなります。 

次の日うれしくて保育園からかえってきた私は猛ダッシュで子猫のもとに!
が、子猫がいない!茶トラがいない!にゃん太がいない!

いない!いない!!いない!!!

きけば爺さんが山に捨ててきたとのこと。

ハ?… ハぁ?…  ハあああーーっ!
ハ?しかでてこない。
もらった猫ですけど!
近所のひとになんていうの!
飼えないならもらってくんなよ!
貰った時点で返してこいよ!
あんな小さくて弱くてかわいい生き物をぉおー(泣)
この鬼畜外道がああー(怒)

戦時中に生まれ、人生の大半が生きるか死ぬかの戦禍の中だった人間には普通のことかもしれません… しかし当時4歳だったわたしには 受け入れがたい事実であり、トラウマレベルの出来事でした。

たぶんこのときかこの後すぐに迎えられることになるにゃんこに感作され猫アレルギー発症となるわけです。
ちなみに猫アレルギーだと気づくのは20代中ごろです…。
20年以上醜い症状に悩まされることとなります。

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地獄の猫アレルギー20年


猫がアレルギーの元凶とは知らないまま、その後の20年は本当につらいものでした。

365日24時間鼻水と鼻づまりのコンボ。
鼻が詰まってるから鼻水をすすれず、ハンカチでせき止めることしかできません。

とはいえ「鼻水を垂らす」ということは私にとって絶対にあってはならない醜態であり、細心の注意を払っていたので、それを理由にいじめられたりすることはなく、どちらかというと3枚目を売りにした人気者として平和に過ごすことができました。

口での呼吸がデフォルトで、鼻呼吸の感覚を知らない子供だったので、毒兄から「気持ち悪いから口で息するな!」とよく言われていました。

直訳すると「死ね!」っていうことでしょうか…。

父親からは「お菓子ばっかり食べて野菜をたべないからだ!」と言われていましたが、父親はいまだに野菜嫌いな人間です…。

兄弟3人同じ食生活なのにアレルギーは私だけ。説得力ゼロですよね。

「理不尽」という言葉を知らないほどに幼かったですがいつもやり場のない悔しさでいっぱいでした。

そんなこんなで20年が経ち、大人になった私に奇跡が起こることになります。

つづく…