砂糖がアレルギーに悪い理由~インスリンと副腎皮質ホルモン(コルチゾール)と血糖値~
なぜ砂糖がアレルギーによくないのか
糖質制限がもてはやされている昨今、糖質を摂ると太りやすい、脂肪とタンパク質中心なら血糖値が上がらないので太りにくい。 などと言われていますね。
逆に糖質制限否定説なんてものも巷にはあふれています。 糖質を控えすぎると寿命が縮まるとか…。
ちなみに長生きを第一に考えるなら糖質は総カロリーの50%くらいが理想だそうです。
何が正しくて何が間違っているのか…専門家同士で論争が繰り広げられる中で、私たち一般人は振り回されてる感がありますね。
砂糖とアレルギーの関係に焦点をおいて私なりに調べたことを解説したいと思います。
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砂糖を摂取すると身体の中で起きること
以下①から順に連鎖的に起こっていきます。
① 過剰な糖質の摂取
② 急激に上がった血糖値を下げるためにインスリンが過剰に分泌
③ 逆に下がり過ぎた血糖値を上げるために血糖値をあげるコルチゾールが分泌
④ コルチゾールの分泌が続き不足してくる
⑤ アレルギーが悪化する
①から④までの流れはなんとなく理解できると思うのですが
④から⑤の流れ…普通の人は「?」ですよね。私もそうでした。
なぜコルチゾールが不足するとアレルギーが悪化するのか…。
そもそも「コルチゾール」とは何なのか。
コルチゾールとは
コルチゾールは副腎から分泌される副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)です。
諸刃の剣であり、副作用や管理に細心の注意が必要ですが、炎症を抑えてくれる重要なお薬として有名です。
ステロイドホルモンは大きく分けて、「男性ホルモン」「女性ホルモン」「副腎皮質ホルモン」があります。
私たちが知っているお薬としてのステロイドは「副腎皮質ホルモン」のことです。
人間が元々、自分の身体の中で作り出しているものを人工的につくりだしたのがステロイドなのです。
ストレス拮抗ホルモンであり
インスリン拮抗ホルモンであり
アレルギーを防止する(炎症を抑える)ホルモンです。
糖質過多でいると、過剰なインスリンにより下がった血糖値を上げるため、インスリン拮抗ホルモンとしての出番が多くなります。
そうなるとアレルギーを抑えるためのコルチゾールが足りなくなって、アレルギーが悪化してしまうのです。
同じようにストレス拮抗ホルモンでもあるので、日常的にストレスに晒されることでコルチゾールは使用されこれまたアレルギー悪化となります。
花粉症やアトピーがストレスで症状がひどくなるといわれている理由はここにあります。
アレルギーは精製された砂糖、白いパンやごはんを過剰に摂取する機会が多くなった現代人の現代病でもありますね。
以前ダイエット目線から血糖値を上げにくい食品として「低GI値食品」が流行りました。 精製された糖質よりもそういったものをうまく取り入れた食生活にできるとアレルギーの抑制に一役買ってくれそうですよね。
子供のころに訳もわからず、「お菓子をたべるな。野菜を食べろ。」と言われていたことがやっと腑に落ちた今日この頃です。
次回以降は油とアレルギーの関係について掘り下げたいと思います。