野菜や玄米などの健康食が不調、病気の原因に
植物の毒素であるレクチン
レクチンとは植物が自分の身をまもるために自ら作り出す毒のことです。
前回テーマにした「グルテン」は数千種類もある「レクチン」の一種です。
グルテンがそうであるようにレクチン全般がリーキーガットの原因となります。
レクチンは血球凝集素と呼ばれるたんぱく質の総称でその名のとおり赤血球をくっつけて凝集させます。
細胞同士をくっつけてしまういわば 接着剤的な作用があり粘着性の高いたんぱく質なのです。
レクチンはこの粘着性により体内の様々な細胞にくっつきます。
人間にとっては異物のたんぱく質なので免疫の攻撃対象となりレクチンがくっついた組織も一緒に攻撃されます。
これによりレクチンがくっついてしまった全身のあらゆる場所に不調が起こります。
レクチンによると思われる疾患
くっつく場所(免疫のターゲット) → 引き起こされると思われる疾患
大腸 → 潰瘍性大腸炎、クローン病(炎症性腸疾患)
関節 → 関節リウマチ
甲状腺 → 甲状腺腫(バセドウ病)
神経 → 多発性硬化症
血管壁 → エリテマトーデス(SLE)
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レクチンによると思われる脳に関する疾患や不調
自閉症、脳の不調
レクチンによるリーキーガットのため腸内細菌による毒素「4EPS」が腸から漏れて、脳に運ばれ、自閉症の要因になるとマウス実験によって確認されています。
またレクチンにひとつであるグルテンの分解産物グリアジンに対する抗体が脳に慢性的な炎症を起こし頭重、頭痛、うつにつながるとされています。
パーキンソン病
レクチンは血流だけでなく迷走神経を通って、脳に入り、中脳の黒質にたまっていきます。
これが「やる気が出ない」「集中できない」「物忘れが激しい」などの脳の不調として現れます。
また中脳の黒質に異常をきたすということはパーキンソン病の発症にもつながります。
菜食主義者にパーキンソン病が多いのはレクチンの摂取量が多いからだと専門家は言っています
。
ここまで書いていて正直「これって本当なの?」と思っている自分もいます。
野菜のおかげでアレルギーが改善したと思っていたので…
難病とされる膠原病等の自己免疫疾患は完全治癒は難しく永いつきあいとなり、まさにQOLを下げるつらい病気です。
もちろんすべてレクチンのせいなんてことはないと思いますが食べるものに気をつけるだけで発症を防いだり、症状が軽減するというなら、結構な大発見だと思うのですが…
まあまあな健康おたくだと自負していたわたしも知らなかったわけで…
まだまだ研究途上ゆえんなのか有識者からすると疑問が残るのものなのか…認知度はさほどでもなさそうなのが残念です。
とりあえず私たちはどんな食品にレクチンが多く含まれるのかを把握し、なるべくそれらを避けた食生活を心がけるべきかと思います。
次回はレクチンを多く含む食品についてお伝えします。