植物の毒素レクチンをたくさん含む食品~外皮や種に要注意

前の記事はコチラ→野菜や玄米などの健康食が病気の原因に

レクチンをたくさん含む食品

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レクチンをたくさん含む食べ物は以下のようなものがあります。

 ① 豆、ナッツ類
 ② 玄米、雑穀
 ③ 小麦、とくに全粒小麦
 ④ ナス科、ウリ科の植物 

① 豆、ナッツ類

昔テレビで紹介された「白いんげん豆を2、3分炒って粉末にしてごはんにかけて食べる」というダイエット法のせいで入院沙汰100件以上という事件がありました。

健康番組のうさんくささが露呈した一件です…

豆類のレクチンは100℃10分でほとんど破壊されます。(すべてではありません)
2、3分は短かすぎたようです…

みそ、しょうゆ、納豆発酵によって大豆に含まれるレクチンをはじめとする有害物質がなくなります。

やっぱり発酵食品は最強ですね。


ナッツ類に関しては「ローストナッツ」は150~160℃で加熱されているのでレクチンは破壊されています。

しかし、ナッツ自体の脂肪酸が完全に酸化されており別の意味で要注意となります。

② 玄米、雑穀

玄米、雑穀の胚芽には大量のレクチンが含まれており、毒性があります。

しかもこれらは加熱しても破壊できません

ビタミン、ミネラル豊富で体によいとされてきた全粒穀物が体調不良の原因だったなんて本末転倒というかなんというか…とにかく衝撃的ですよね。

豆とおなじくレクチンを減らす方法は発酵させることだそうですが玄米は精米さえすれば白米となり有害な成分はすべて取り除かれます。

消化のよい安全な主食「ごはん」となる訳です。

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③ 小麦、とくに全粒小麦

小麦には前々回くわしくお伝えした グルテンという代表的なレクチンが含まれています。

 

常食していて明らかな症状がなくてもひそかに腸では炎症が慢性化しており、何らかの悪影響を与えている可能性があります。

精白された小麦のレクチンはグルテンだけですが全粒粉にはグルテンよりさらに危険なレクチンWGAが含まれています。
これはレクチン中で最も小さなものでいわゆるふすまにたくさん含まれています。

Wheat Germ Agglutininの略で日本語で「小麦胚芽凝集素」といいます。

全粒粉のパンやふすま入りのクッキー、ヘルシーそのものな食品をと思っていましたが思わぬ落とし穴です。

④ ナス科、ウリ科の植物

ナス科  なす、トマト、じゃがいも、ピーマン、コショウ等穀
ウリ科  きゅうり、かぼちゃ、すいか、冬瓜、ゴーヤ等 
 
ナス科のレクチンはソラニンです。じゃがいもの芽の毒として有名です。

強力な毒性があり加熱しても毒性はそのままです。

じゃがいもは芽がたくさん出たもの、皮が緑になったものはソラニンが充満していて危険です。絶対捨てましょう。


ちなみにじゃがいもは130℃以上に加熱するとアミノ酸アスパラギンが糖質に反応しアクリルアミドというAGEs(終末糖化産物)ができます。

AGEs:Advanced Glycation End Productsの略語であり、終末糖化産物、後期糖化生成物 等と訳される。
タンパク質の糖化反応(メイラード反応)によって作られる生成物の総称で、身体の様々な老化に関与する物質です。

フライドポテト、ポテトチップス、コロッケにこれがたくさん含まれています。

トマトの原種は食べると死ぬ💀と言われていました。

品種改良により食べられるレベルまで毒性が薄まったのです。

品種改良により毒性が出た小麦の逆パターンですね。

皮や種に毒があるのでイタリアでは昔からそれらを除いた状態でトマトソースを作ってきました。

ナス科、ウリ科の野菜は皮と種を取り除けば大幅にレクチンを減らせます。

焼きなすなんかはちょうどいい料理法です。トマトの湯むきも面倒くさがらずにやりましょう。

私事ですが、数年前に「なすの皮にはナスニンというポリフェノールがある」ことを知り、皮を取り除く焼きなすはもったいないと封印していました。

作れという要望も無視。

来年の夏からは、焼きなす、作ります。

もしくは皮を剥いて調理しようと思います。

食べないのが一番ですが趣味が畑の父親が毎年大量に作るので…

本人は野菜嫌いなので、嫁に行けなかった親不幸の私は食べまくって親孝行しております。