油がアレルギーに悪い理由~オメガ6と日本人~
なぜ油がアレルギーによくないのか
油(脂質)については一般的に植物性がよくて動物性はよくないといったイメージがありますが、脂質にはそのような分類はなく、この考え方は正しくないようです。
身体にどのような影響を与えるかはこの脂肪酸の種類が重要なので
す。
アレルギーについて詳しい方、健康志向で情報に敏感な方ならご存知かと思われます。
これは先ほどの脂肪酸の種類のことです。
このオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスがアレルギーに密接に関わってきます。
詳しくは後ほど説明するとして、
まずは脂肪酸の種類について言及したいと思います。
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脂肪酸とは
脂肪酸は脂質を構成する主な成分で、食品中の脂肪の約9割が脂肪酸でできています。
では脂肪酸にはどんな種類があるのか…。
脂肪酸は炭素が鎖状に配列した分子構造で、その違いにより分類がされています。
長さにより 短鎖・中鎖・長鎖脂肪酸、
結合方法により 飽和・不飽和脂肪酸、
さらに結合位置で オメガ3脂肪酸(n-3系)とオメガ6脂肪酸(n-6系)などにグループ分けされています。
体内で作ることが出来ないものは必須脂肪酸と呼ばれオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸がこれにあたります。
体内で作れないのならしっかり摂らなくてはと短絡的には思いそうですがオメガ6脂肪酸であるリノール酸は1日分の所要量はごはん1杯で十分だそうです。
少量で大丈夫だから体内で生合成するまでもないとも考えられるような気もします。
一般的に、飽和脂肪酸は固体で安定、不飽和脂肪酸は液体で酸化しやすく不安定だと言われますが、実際はかなり差があります。
オリーブオイルは酸化されにくく、亜麻仁油は酸化しやすい等聞いたことがある方もいらっしゃると思います。同じ液体の不飽和脂肪酸もいろいろです。
油もたくさん種類があり、それぞれに特徴があるので、長所や短所を理解し、ちゃんとした知識をもって自分にとって最適なものを選択したいですね。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランス
オメガ3脂肪酸は炎症を抑制しオメガ6脂肪酸は炎症を促進するといわれています。
オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は、摂取すると酵素によって代謝され、体内で炎症に関するエイコサノイド(生理活性物質)の材料になります。
炎症を促進する2系プロスタグランジン、4系ロイコトリエンを生成します。
ただし日本人には1系プロスタグランジンの生成にたどり着くまでに必要な酵素が少なくオメガ6脂肪酸は炎症抑制とはならないようです。
すなわち、
「オメガ3脂肪酸は炎症であるアレルギーを抑制し、オメガ6脂肪酸は促進する」ということです。
アレルギー対策としてはオメガ3脂肪酸を多めに摂り、オメガ6脂肪酸は控えめにということになります。
先ほど、オメガ6脂肪酸の1日分の所要量はごはん1杯で十分との話でしたが、それくらいオメガ6脂肪酸はすぐに摂り過ぎ状態になってしまうということです。
にも拘わらず日常的に使用するいわゆるサラダ油のたぐいはほぼオメガ6脂肪酸です。
しかもオメガ6脂肪酸を使用した食品は世の中にあふれかえっています。
意識的に積極的にオメガ3脂肪酸を摂っていきたいですが、最近もてはやされている亜麻仁油、エゴマ油、しそ油等は非常に酸化しやすく、加熱もできませんし、調理法が限られるためなかなかハードルが高いです。
一番手軽なのはオメガ3脂肪酸であるEPAやDHAが豊富な青魚を食べることではないかと思います。
日本人が1系プロスタグランジンの生成が難しいのと魚を食べてきた文化はたまたまなのか関係性があるのか興味深いところです。
個人的にはいまのところ
といった感じで取り組んでいくつもりです。
本当に正しいかどうかはわかりませんが、自分なりに取り入れやすい方法で油を摂取していけたらと思います。
追記:現在、最強の油はカメリナオイルです。
体内の脂肪酸の組成が変わるのは3ヶ月から半年と言われています。
長期的にがんばって取り組んでいきたいものです。
子供のころに訳もわからず、「肉をたべるな。魚や野菜を食べろ。」と言われていたことがやっと腑に落ちた今日この頃です。
そうは言ってもなかなか魚を食べる機会って少ないですよね。
そんな人にはオメガ3脂肪酸であるフィッシュオイルが手軽に摂れるサプリメントがあります。
フィッシュオイルは非常に酸化しやすくサプリメントも厳選しなくてはなりません。
こちらは成分の劣化が少ない「高真空分子蒸留処理」による高純度の魚油です。
胃で溶けず腸まで届き、DHAとEPAの高吸収を実現しています。
しかもコスパ最強です。